
2020年7月6日、記事の一部を修正しました。修正部分は記事内に赤枠「Modify」として明記しました。

(おぶち)
はじめまして。このブログの管理人の小淵(おぶち)です。

その妻です。
……ところで、このブログは何?

(おぶち)
普通のサラリーマン家庭である小淵家で実践している投資方法を題材にしながら、アメリカの株式に長期で投資して資産づくりをする手法を広めようとするブログだよ。

「絶対に儲かる!」的なやつ?

(おぶち)
いや、そこまでは断言しない。でもほぼ確実に資産はふえていくやり方だと思うよ。

ふ~ん。
今回は、このブログで紹介していく「放置型アメリカ株投資」とはどういうものなのか、具体的に何をやればよくて、どうなるのか、を説明します。
この記事を読めば、私がこのブログで言いたいことがひととおりわかります!
目次
いますぐすべきこと(具体的な投資方法)
改めまして、小淵(おぶち)と申します。いきなりですがこのブログで言いたいことのすべてを最初に述べたいと思います。
私がこのブログを立ち上げて紹介・普及をしようとしている投資方法は一種類だけです。しかもとてもシンプル。
このブログを読んで頂いているあなたがこの方法を実践する場合、すべきことは以下の3つだけです。
ネット証券に証券口座を開設し、今ある貯金の中からできるだけ多くの金額をその口座に振込みましょう。
無数に存在する金融商品のうち、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を買えるだけ買いましょう。
※VTIとは、バンガード・トータル・ストック・マーケットETFのティッカーシンボル(略称のこと)です。VTIはETFの一種です。ETFとは上場投資信託のことで、株のように売買できる投資信託です。
※VTIはたいていネット証券のサイトの「米国株式」のカテゴリの中にあります。
まずは25年、そのまま待ちましょう。そして待っている間、お給料の中からできるだけお金を貯めて、毎年1回(もしくは毎月1回)などタイミングを決め、その時点で投資に回せる金額をすべて使って定期的にVTIを追加購入していきましょう。
たったこれだけです!
ただひとつ、とても大事なポイントがあります。
この期間、絶対にVTIを売りません。
売ることは、投資効果を薄めることになってしまいます。売るのは、VTIが生み出す利益だけで生活費がまかなえるようになってからです。我が家の場合、この投資方法を始めた今年(2020年)からおよそ25年後になる予定です。
※VTIの購入に回せる金額によって、この期間は変わってきます。詳しくは別の記事で説明します。
たったこれだけの方法で、家族や自分の将来のために財産をふやすことを目指せるのです。
この投資方法のメリット

なんというか……正直、退屈そう。

(おぶち)
そうだね、確かに退屈に思える。
株式投資といえば、モニターの前にはりついてパソコンを操作するような典型的なイメージがあって、それとギャップを感じる人もいるかもしれない。
でもそれが、この投資方法の最大の特徴でもあるのです。
確かに、日々の株の値動きに対応して素早く売買を繰り返すやり方もあります。いっぽうで、このブログでおすすめする投資方法のように、長い間のんびりと待ち、その間こつこつと追加購入していって、長期的に値上がりをねらうやり方もあるんです。
毎日の仕事や生活が忙しくて細やかな売り買いがなかなかできない方がほとんどでしょう。そんな方にはむしろこの後者の方法がぴったりだと思います。
投資対象とする銘柄はVTI、これひとつだけです! いろいろと企業の財務実績を研究したりチャートを分析したり、経済ニュースを細かく追いかけたりと、手間暇をかける必要がありません。
長期(基本的に20年以上のスパン)で保有することになります。月ごとや週ごと、まして毎日の値動きに気をもむことはありません。
こういったメリットから、私はこの投資方法を放置型アメリカ株投資と名付けてブログのタイトルに入れました。
※ちなみに、私小淵(おぶち)が発案した手法ではありません。昔から多くの人が実践しているやり方なんですよ。
VTIって何!?
では、VTIとは何でしょうか。この投資方法の中心に位置するものですが、聞きなじみの無い方が多いかもしれません。
決して、えたいの知れない特殊な金融商品ではありません。できるだけ簡潔に説明してみますね。
VTIは、投資信託です。ETFとしてニューヨーク証券取引所に上場されているので、日本の証券会社を通じて普通の株式の個別銘柄のように売買できます。
VTIは、アメリカの投資可能な銘柄(会社)のほぼ100%に投資しています。
そのためVTIは、アメリカの上場企業全体の企業価値(≒業績)に連動して値動きします。
VTIは、個人向けインデックス型投資信託の老舗であるバンガード社が運用しています。
VTIの経費率は0.030%と、他の投資信託に比べてとても低いです。
この説明ではまだ噛み砕けていませんね。
だから何なんだ? という疑問にお答えします。
VTIを買うことは、アメリカの上場企業全部の株主になることに等しいです。
過去100年以上の実績として、アメリカの上場企業は年平均8.1%の成長率(★)で、全体として成長し続けています。
※一社一社の個別の企業を見れば、中には業績悪化や倒産してしまう会社もありますが、それ以上に成長企業・新規企業が多いのです。
つまり、VTIを保有していることで、VTIの値上がりとともにあなたの財産も年平均8.1%で毎年ふえていくことが"期待"できます。この恩恵を受けることは、株主としての当然の権利です。
8.1%とは、あくまで長期的に過去を見返した場合の「年平均」の利回りのことを言っています。年単位で見れば、8.1%を大きく超える年もあれば、届かない年やマイナスになる年もあります。
2020年7月6日、★部分を修正しました。「年平均10%以上の成長率」としていましたが「年平均8.1%の成長率」に変更しました。認識と計算に誤りがあったためです。申し訳ありません。
それで、どうなるの?(期待される効果)
では、この投資方法を実践したときの財産のふえ方を、簡単にシミュレーションしてみましょう。
最初の年に投入したお金が100万円、翌年以降毎年60万円ずつ(または毎月5万円ずつ)追加購入していった場合、
25年後にあなたの財産(VTIの評価額)は5,000万円くらいになっていることでしょう。
さらにもう5年継続すれば、約7,900万円になっていることでしょう。

最初が100万円、翌年以降の24年間が60万円ずつだから、100+(60×24)=1,540で、普通に貯金してるだけだと20年間で1,540万円しか貯まらない。
それがこの方法だと5,000万円になるってこと? 3倍以上?

(おぶち)
そういうこと。

本当に? 言いきっちゃっていいの?

(おぶち)
保証はできない。でもシミュレーションの計算は間違ってない。
なぜこんなにもふえかたが大きいのでしょうか? それは、生まれた利益がまた次の利益を生んでいくからです。現金を貯蓄していくだけではなしえないことです。
※この金額は、複利計算という方法で計算しています。言葉は難しいですが、プロにしかわからない魔法の計算ではありません。誰でも同じ結果を導き出すことができます。いずれ別の記事でわかりやすく説明しますね。
2020年7月6日、この章の数値も修正しました。
お断り
こういうことを書きたくはないのですが、どうしても書かなければいけないことがあります。
当ブログでは、あなたの将来の運用成績を保証しません。
私、小淵(おぶち)はこのブログで、この投資手法をこれからもおすすめしていきます。しかし、読者であるあなたの財産がふえたり減ったりすることに私はなんら責任を負いません。
株価の変動や為替による財産の増減に責任を持つのは、そのお金・株式の所有者であり投資することを決めたあなた自信であることを忘れないでください。
その他の疑問
ここまで読んで頂いてありがとうございます! いかがでしょう。興味を持っていただだけたでしょうか?
はじめて投資の世界に踏み込もうとしている方にとっては、まだまだ疑問がおありかと思います。今日の記事の最後は、ごく簡単に、あなたの頭に浮かんでいるであろう疑問を想像して答えてみたいと思います。
目次
証券会社はどこがよいか?
これから証券口座を開設しようと思ったら、迷わずネット証券会社にしましょう。
ネット証券にはいくつかありますが、こだわりがなければ楽天証券かSBI証券でいいでしょう。我が家は楽天証券で金融資産を管理しています。
投資? そんなお金は無い!
多くの方が、毎月ぎりぎりの中で生活されていることは承知しています。我が家も、まだ子供はいないものの普通のサラリーマン家庭で、同じです。
最低限の衣食住の出費のほか、子供の養育費・教育費や、急な病気やケガに備えるたくわえ、ローンの支払いなどで、投資に回す余裕なんか無い、という方がほとんどだと思います。
しかし、これまでの説明で、お金がお金を生むしくみを理解できたなら、次の行動はおのずと決まってきます。
投資のためにお金を貯める。貯めるために節約して出費をおさえる。これあるのみです!
私がすすめたい「放置型アメリカ株投資」は、そういった節約志向のライフスタイルとセットで考えなければなりません。こちらの記事も参考にしてください。
今日消費(浪費)したお金は、そこで終わりです。貯めて投資したお金は、ふえます。これをモットーに生活を見直すことで、投資に回すお金を少しずつでも工面していきましょう!
25年も待っていられるか!
私も、この長い旅路のスタートラインに立ったところです。本当に資産がふえていくかどうか確証があるわけでなく、途中退場せずに続けていけるか不安です。
20年という期間は長いですが、あくまで目安にすぎません。むしろ20年でこの投資を終えるのではなく、その先何十年も継続していくべきなのです。投資期間が長ければ長いほど、運用結果はよくなります。
答えになっていませんが、くじけずに心を強く保つことがこの投資方法のなによりのキモとなります。一緒にがんばっていきましょう!
で、いつ現金化するの?
しません!
はい、はっきりと言います。この投資方法では、現金化はしません。
先に述べた通り、現金化する(つまりVTIを売る)のは、VTIが生み出す利益だけで生活費がまかなえるようになってからです。それは、長い投資期間を耐えぬいた先の、次のステージです。
次のステージがいつになるかの計算方法はまた別の記事で紹介しますが、それまではじっと保有したまま、追加購入を重ねていくだけなんです。
価値が上昇した株を売って売却益を受け取るのは、確かに株式投資の醍醐味です。しかし「放置型アメリカ株投資」では、途中でこまごまと売ってしまうことは将来の利益を大きく失うことになるんです。
「次のステージ」にうつれるのは、目安として、VTIの評価額が(人によりますが)およそ5,000万円か6,000万円に達したときです。
そのため、今のステージの途中でVTIが値上がりしたから旅行に行こうとか、高級ディナーを奮発しようとか、そういうことには使えません。残念ですが。
そのかわり、20年後、30年後に定年退職を待たずに早期リタイアしたり、家を買ったりなど、好きなことに使えるときが来ます。老後を安泰に過ごしたり、自分の子供や孫たちが苦労しないよう財産を残したりといった、今よりも将来に重点をおいた豊かな未来図を描ける人にふさわしい投資方法であるともいえます。
この投資方法は誰のアイディア?
インデックス投資といいポピュラーな投資手法です。多くの人がこの方法で財産をふやしています。ETFや投資信託を活用することで、現在は個人でも簡単にインデックス投資が可能です。
私自身は、2020年1月に翻訳版が出版された、ジェイエル・コリンズの著書『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え(Amazonで見る)』という本に多大な影響を受けています。
コリンズ氏が紹介している投資手法『VTIに100%投資』を我が家でも実践しています。
※この本に出てくるVTSAXとはVTIのことです。
アメリカにすべてを託していいのか?
貯金や収入の多くをさいてVTIを購入するということは、自分の財産のふえるか減るかをアメリカの経済成長にゆだねることに他なりません。
はたしてそれはよいことなのでしょうか。ギャンブルではないでしょうか?
当然、リスクはあります。
しかしアメリカという国、アメリカ人の性質、アメリカの企業の特質を考えると、他のどの国よりも投資先として優秀であることがわかります。
長くなりすぎるのでここには記しきれませんが、
資本主義国であり国政が安定していること
人口が増加し商圏が拡大していること
社業の発展に熱意をかたむける経営者たちが多いこと
無能な社員は比較的ドライにクビになり、使えない経営陣は株主に追い出されることで、優秀な人材が集まりやすいこと
またそのことが経営不振企業の自然淘汰につながること
などの特徴が他国よりも強いことが理由に挙げられます。
この疑問は先ほどの書籍によく解説されています。私もまた別の記事であらためて検証したいと思います。
個別の株を売買した方が運用結果はいいのでは?
結論を言いましょう。
市場平均(≒VTIの利回り)を上回る運用実績を、個別株の売買で達成できるトレーダーは、プロでも2割以下です。
直感と反するかもしれませんが、歴然とした事実です。詳しくはこちらの記事をごらんください。
市場平均に勝てる優秀なAIも今のところ生まれていません。株で「絶対勝つ」セオリーもありません。
プロでさえ勝てないのですから、素人の個人投資家が手間をかけず最大限の成果を出すには、この放置型アメリカ株投資がベストであると、私は強く信じています。
これを書いてるのはどんな人?
自己紹介を後回しにさせていただきました。
私小淵(おぶち)は、大学で教育学を専攻し人に何かを教えることの楽しさを学びました。そしてまったく教育とは関係のない会社(東証一部上場企業)に入社し営業職として13年ほど勤めてきました(2020年時点)。一介のサラリーマンです。30歳を越えてから結婚し、子供はいません。
金融や経済の専門知識はありません。しかし法人を相手に営業をする中で、仕事柄、社会の動きや経済動向に直面しそれに対応しながら(振り回されたりもしながら)会社人生を歩んできました。
独身だった20代のころ、ウン十万円の資産を投じ、興味本位で国内株式への投資をしていたこともありました。動きの読みづらい相場に四苦八苦しながら、最終的には損切りをして投資の世界からいちど撤退しました。(思い出したくもありませんが)
結婚して数年がたち、米国株投資の魅力に触れたことや、将来の資産形成のために何をすべきかを考えるようになった今、先ほどの書籍を読んだことも影響して、2020年に入ってから本格的にVTI投資を始めた次第です。

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