株で勝ちたいなら1万人のファンドマネジャーに運用を任せよう!【インデックスのしくみ】

2020/06/05

知識・ノウハウ

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Twitterをやっていると、株の勉強・投資の勉強を一生懸命されている方がたくさんいらっしゃいます。活発に発信し、議論しあい、日々研鑽にいそしんでおられるようです。

その中では、多数の方が株のアクティブ運用をしているように見受けます。

※個人投資家のアクティブ運用とは、企業を数種類~数十種類えらび、その株をある程度短い期間(週や月単位)の中で売買することをざっくりと指すこととします。

私は初心者の方にはインデックス投資をおすすめしていますが(初心者でなくても有効ですが)――

妻の顔

回りくどいよ。早く結論を言って。

小淵の顔
小淵
(おぶち)

はいはい。

つまり、アクティブ運用の効率をつきつめていくと、インデックス投資でいいという結論に導く――

妻の顔

で?

小淵の顔
小淵
(おぶち)

インデックス投資をおすすめする記事だよ。

妻の顔

結局それね。

株式のアクティブ運用をしている架空のAさんに登場してもらい、考えてみます。

Aさんの資産形成

投資歴3年の"脱"初心者 Aさん

Aさんは投資経験3年です。これまでアメリカの株式を売買してきました。

3年間、自分なりにいろいろな勉強をしてきたつもりです。

――チャートの読み方、ファンダメンタル分析やテクニカル分析、企業研究・財務諸表の読み方、経済紙・業界誌・Twitterやブログからの情報収集、などなど。

そろそろ初心者からは抜け出してきたところですが、この3年間さほど大きく勝てずにいました

賢明な投資家Aさんの次の行動

Aさんは真面目なので、こう考えます。

「まだまだ勉強が足りない!」

投資の専門知識がたりないから勝てないんだ。こう結論づけます。

さらに賢明でもあるAさんは、

「投資のプロに運用してもらおう」

と頭を切りかえることにしました。なにも自分が必死で勉強して専門家と同等レベルになるよりも、すでにしこたま勉強して仕事として投資経験を積んでいるプロに任せればいいわけですからね。

Aさんはそれまで保有していた株や投信を、まず一旦ぜんぶ売却しました。すると現金がちょうど1000万円となりました。

これをファンドマネジャーに運用させることにします。

ファンドマネジャーをどう選ぶか

世界中にたくさんいるファンドマネジャーの誰に資金をたくすかは、非常に重要です。みんな投資スタイルが異なるからです。そのため運用成績はまちまちです。

賢明なAさんは、1000万円をすべて1人のファンドマネジャーにあずけることはしませんでした

なぜなら、その人の運用が失敗するかもしれないからです。いくら最高峰の専門知識があって株式投資に習熟しているといっても、結果は予測できないのですから。

1万人のファンドマネジャーに委託

Aさんの世界では、ファンドマネジャーはちょうど1万人います。

そこでAさんは、このファンドマネジャー1万人全員にそれぞれ1,000円ずつあずけ、運用を任せることにしました。

どのファンドマネジャーも、持てる力を発揮して最大限の運用成績を上げようとします。1万人の英智を集めれば、自分一人の投資判断よりもきっといい結果になるだろう。そうAさんは期待をかけました。

そして結果は……

1万人のファンドマネジャーたちは、Aさんの1000円をふやすべく、アメリカのいろんな株を買ったり売ったりして頑張りました。

※ここでは、ファンドマネジャーの投資対象は「米国株式」のみとします。

Aさんだけではありません。Bさん、Cさん、いろんな会社や国のお金を世界中からあずかってまとめて運用しています。

そうして10年、20年と経過しました。

30年が経ち、Aさんは1万人のファンドマネジャーを解約しました。自分の手元に戻ってきた金額を確認すると、なんと合計1億円になっていました

妻の顔

よかったじゃん。

小淵の顔
小淵
(おぶち)

うん。でもね……

インデックスに投資していたZさんは?

Aさんと全く同じタイミングで、1000万円を投資していたZさんがいました。

Aさんが1万人のファンドマネジャーに1000円ずつ渡していたとき、Zさんは「全米インデックス」に全額投資していたのです。

Zさんが30年後に口座を見てみると、ちょうど1億円。Aさんと同じ金額になっていました

意外な事実

株式の売買高のほとんどは機関投資家による取引

現在、世の中で売買されている株式の取引のうちの8~9割は、機関投資家によってなされていると言われています。

例えば日本の株式は、8割以上が機関投資家に保有されています。

機関投資家と個人投資家との違いは、誰か他の人の資金を運用することと、市場に影響力を持つほど巨額の資金があることです。その結果、日本の上場株式の8割以上を機関投資家が保有しています。

いまさら聞けない「機関投資家」 その動向と株価への影響力は? | 株の窓口【株窓】株価に影響を与える要因を知ろうから引用

このことは、株価は機関投資家(プロのファンドマネジャー)たちの思惑によって決まることを意味しています。個人投資家が株価にあたえる影響は小さい。

われわれが一喜一憂している株価は、比較にならないほど大きなお金を動かせるプロの投資家ファンドマネジャーたちが作り出したものなのです。

冒頭の挿話で、世界中のファンドマネジャー1万人の運用結果がインデックスとイコールだったのはそういうことです。インデックスの値動きは無数のアクティブな取引の結果なのです。

アクティブ運用は市場平均(インデックス運用)に勝てない

(現実世界でも)ファンドマネジャーたちは、インデックスを上回ることを目標として、アクティブ運用を行います。

ところが、アクティブ運用による成績の平均はインデックスにおとるという歴然とした事実があります。

チャールズ・エリス『敗者のゲーム〈原著第6版〉』13章から引用

長期的に市場平均を上回る成績を残せるファンドが3割以下であることがわかります。

すぐれたアクティブファンドを"事前に"見つけることはできない

ではその"インデックスに勝てるファンド"を的確に選べばいいという理屈が成り立ちます。しかし、残念ながらそれもほぼ不可能です。

逆にもし可能であれば、世界中の投資家がこぞってそのファンドに資金を投入するはずです。今のところそういったファンドは見つかっていません。

チャールズ・エリス『敗者のゲーム〈原著第6版〉』13章から引用

『敗者のゲーム』のデータでは、運用期間が長期になればなるほど"勝ち続ける"ことができるファンドが減っていくことを示しています。

アクティブファンドに長期間あずけることがパフォーマンスを落とすならば、1年ごとにファンドを乗り換えた方がよさそうです。しかし、35%という確率で毎年"勝つファンド"を的確に選ばなければいけません。

あきらめのインデックス投資

このように見ていくと、個人でアクティブ運用をしてインデックス(市場平均)を上回ろうとする努力は、徒労に思えます。

プロの投資家でさえ、長期間勝ち続けることに成功していないのです。彼らより知識・情報量・資金力でおとるわれわれ個人投資家がプロに勝てる公算は低いのではないでしょうか。

「安く買って高く売れ」という惹句は、個別株売買の難易度が低いかのようにわれわれを錯覚させますが、実現は難しいのです。

しかしちまたには、個別株投資が投資のすべて(もしくは投資の入り口)であるような風潮があるように思えます。

私は、投資の初心者・未経験者にアクティブな運用をむやみにすすめるのはよくないと考えています。

この記事を読んでいただいたら、インデックス投資がいかに優秀かがわかるかと思います。そこまで思えなくても、インデックス投資も悪くないんじゃないか、と感じていただけたら幸いです。

アクティブな運用は、当たれば大きなもうけを得られるのが醍醐味です。急上昇する銘柄を見つけたり、保有している株がテンバガーになった(株価が10倍)というような逸話は魅力的に見えます。でも最終的にインデックスに負ける可能性が大きいのも確かです。

私は、大勝負に出て結果負けたくないのでインデックス投資をしています。それはなかば"あきらめ"の気持ちでもありますが、自分としてはそれでいいと思っています。

さいごに

小淵が実践しており、またおすすめしたい投資方法は「全米インデックス」への投資です。アメリカの上場企業約3,500社に広く投資するETF「VTI」を購入すれば全米の経済成長に応じて資産がふえていきます

※アメリカ経済を代表する指標「S&P500」に連動するVOOでもでもいいと思います。VTIとほぼ同じ結果が期待できます。

リスクが低いわけではありません。比較的大きなリスクをとりつつ高いリターンを期待するやり方です。そこには長い時間と下落に耐える精神的な強さが必要です。

詳しくはこちらの記事をごらんください。

妻の顔

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東証一部上場企業に勤める平凡なサラリーマン(営業職)35歳。妻あり子無し。結婚数年目。世帯年収は約1,000万円。20代に国内株で失敗経験あり。初心者やアクティブ運用に疲れた投資家にインデックス投資をおすすめする。Twitter @obuchi35kara

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