「市場平均」という言葉の弱さと強さ

2020/07/02

基本中の基本 知識・ノウハウ

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株式市場を構成する全銘柄の時価総額の総計(もしくは時価総額加重平均株価)、またはその総計の"推移"を「市場平均」といいます。

――むずかしい説明はやめましょう。

世の中にいっぱい会社があって、それぞれの会社の株価の平均を「市場平均」とよぶよ。

このくらいの説明でいいでしょう。

※ここでいう「平均」とは、単純な平均じゃなくて(算術平均じゃなくて)、発行株数で重みづけした「時価総額加重平均」だよ。

今回は、この市場平均という言葉についてのお話です。

市場平均という言葉の弱さ

「平均」という言葉の印象から、なんとなく弱そうな感じを受けませんか。

「市場平均に連動するインデックスファンドに投資しています!」

と言ったら、

「なんだ君、平均点を取りにいってるのかね。たいした投資してないな」

とか、

「平均ねらい? ださーい。私はもっと上をねらうわ」

とか。

こんなふうに言われがちじゃないでしょうか。

こんなことを言う人・思う人がいたらとても残念です。なぜなら彼らは間違っているからです。

市場平均という強さ

市場平均は本当はとても強いということを、インデックス投資をしっかり学んだ人なら誰でも知っています。

具体的には、インデックス投資をしゅくしゅくと続けていれば、損益率で全投資家の上位10~20%にはランクインするでしょう。

100人で投資の運用成績を競争したら、20年後、インデックス投資だけをやっていた人は全員、上位20位には入るでしょう。アクティブ運用をしていた中にも20位に食いこむ人はいるでしょうが、それは"超幸運"に恵まれた何人かだけでしょう。

しかもその「何人か」のうち9割は機関投資家でしょう。

イメージの話ですが、こんなことが実際に起こりえます。

超幸運なアクティブ運用投資家になるか、1位は取れないが買って放置するだけで上位にランクインできるインデックス投資家になるかは、あなた自身が決めることです。

どちらがいい、悪いはありません。

市場平均はなぜ強いか

市場平均に連動するインデックスファンドに投資するということは、全部の会社の株式をまんべんなく買うことと同じです。

全部の会社の株式を持つことが、普通の人が資産をふやすもっとも効果的な方法と言われています。

不思議ですよね。だって、業績が悪かったり倒産してしまう会社の株も持っているわけですからね。

そういった不振企業の株を持たずに、有望な会社の株だけを持っていれば、市場平均より運用成績はいいはずですよね。

もしくは、全部の会社の株を保有するとしても、全体的に株価が上昇している期間だけ保有して、全体的に株価が下落している期間だけ手放していれば、市場平均より運用成績はよくなるはずですよね。

ところが、

有望な銘柄を事前に的確に選ぶことはむずかしい

適切な売買タイミングを事前に的確に知ることはむずかしい

これらの理由から、市場平均を超えることがなかなかできないのです。アクティブな運用では必ずミスが起こってしまうのです。たとえうまく立ち回って思い通りにいったとしても、それを何十回・何百回と再現することがむずかしいのです。

市場の情報を集めたり投資の勉強をすればなんとかなる、と思うかもしれませんがそれも厳しいです。

誰よりも早く市場の情報を手に入れられて、かつ人生をかけて投資を勉強してきたプロのファンドマネージャーでも8割以上が負けてしまうのが事実なのですから。個人投資家では歯が立たないでしょう。

こういった話は、私がブログのアクセス数をかせぐために作った話ではありません。れっきとした事実です。

※私はインデックス投資家をふやすことで誰からも一銭ももらえません。

このあたりの理論はインデックス投資の伝説的名著『敗者のゲーム』にくわしいです。

また、こちらの山崎元さんの記事も参考になります。

データだけでなく、単純な思考実験でも論証できます。

インデックス運用が最強である理由 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
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東証一部上場企業に勤める平凡なサラリーマン(営業職)35歳。妻あり子無し。結婚数年目。世帯年収は約1,000万円。20代に国内株で失敗経験あり。初心者やアクティブ運用に疲れた投資家にインデックス投資をおすすめする。Twitter @obuchi35kara

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