インデックス投資の"最初の5年"に何をすべきか? "何もしない"が正解

2020/07/28

知識・ノウハウ

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インデックス投資は、最初の数年間ははっきりとわかる効果が出ないことがほとんどです。

それどころか、一時的には含み損の期間がつづいたりして、やきもきさせられることもあります。

投資が成功したという実感がないまま、5年くらい経過することもあります。

この最初の5年の行動が、インデックス投資の成功・失敗を方向づけます。

ではこの"退屈な5年間"に、われわれは何をすべきでしょうか?

正解は「何もしないです。

ただ、買い増しは例外です。資金がゆるす限りどんどん追加購入していきましょう。

また必要であれば資産クラスのリバランスもおこないましょう。(やるとしても、5年間で数回のことでしょう)

では、やってはいけないことは?

タイミングを見はからってインデックスファンドを売ったり買ったりする

個別株やセクターETFなど、当初の計画になかった投資先に手を出す

以上! 簡単ですね。「売らない、乗り換えない、買うだけ」これが大原則です。

今日はこんなお話です。

実際に、インデックス投資の"最初の5年間"がどんなものか、2つの実例をご紹介します。

※「5年」はあくまで目安です。1年目からいきなり高騰することもあるでしょうし、10年間成果が出ないこともあるでしょう。何年苦しい期間がつづいても、やることは同じです。何もしない(追加購入とリバランスを除く)。これだけです。

小淵の企業型確定拠出年金の運用実績

グラフをごらんください。

これは、私の企業型確定拠出年金の運用実績そのものです。

青いバーは投資元金、赤いバーは資産評価額をあらわします。

毎月ウン万円を会社が拠出し、また私自身もマッチング拠出でさらに資金を追加し、その合計額を運用しています。

※ちなみに私が選択している投資信託は、とある全世界株式インデックスファンドです。拠出金のすべてをそのひとつの投信に投資しています。

最初の3年くらいは、目立ったもうけが出ていないことがわかると思います。

月によっては、含み損になったタイミングもあるほどです。それも1回や2回ではありません。

それでも「何もせず」に放置していれば、4~5年目くらいからはグングン評価額の赤いバーが伸びていきました。

これが複利の力です。

複利の力は、投資期間が長ければ長いほど強力にきいてくるのです。

こうなると、多少の暴落では含み損になりません

2018年末の暴落、2020年のコロナショックの大暴落でも含み損にならずに済んでいることがわかります。

「最初の5年」で、うまく資産がふえずに悩んでしまって別の投資先に乗り換えたり、「投資の手ごたえ」がほしいばかりに高配当投資にスイッチしたりしていたら、ここまでの資産の成長は達成できなかったでしょう。

VTI 投資シミュレーション

もうひとつ実例をご紹介します。2002年から2019年の18年間、VTIに投資した場合を考えてみます。

実際の株価を使用してシミュレーションしたので、よりリアルな感覚がつかめると思います。

結果はずばりこちらです。

計算過程を検証したい方はこちらの表をごらんください。

毎年の年末のVTIの単価を使用しています。(誰でもチェック可能です)

シミュレーションの方法:

2002年の年始に60万円分のVTIを購入したとします。ちょうどITバブル崩壊の時期で、その年の年末までに株価が-21.59%下落したので、投資1年目は評価額470,436円で終わりました。

※配当金は加味しないことにしています。

翌2003年の年始に60万円分 追加購入しました。前年からの持ち越し分と合わせて、1,070,436円を1年間運用することになります。

2003年末までに株価は28.82%上昇しましたので、評価額は1,378,977円になりました。

――と、こんな具合です。

もう一度結果を見てみましょう。

はじめの5年間は、投資元金と評価額が同じようなかたむきで推移しています。

5年目は、3百万円の投資元金に対して評価額4百万円なので、トータルリターン1百万円、5年利回り約33%です。(これはこれで、5年目としてはとても優秀だと思います)

しかし、7年目にリーマンショックの暴落をくらい、大幅に下げてしまいました。はじめて含み損を出したまま終わった年となりました。

こういった下落が、投資をはじめて何年目におとずれるかは予想ができません。

売らない、乗り換えない、買うだけ

私は今年の1月から全米インデックスファンド(VTI)への投資をはじめましたが、開始直後にコロナショックの暴落を経験しました。

その間にやったことは、VTIの買い増し。これだけです。そのおかげもあって、7月の今では含み益に転じています。

画像は、VTIの価格の推移に、私が追加購入したタイミングを示したものです。(緑色の矢印)

インデックス投資は、誰にでもできて長期的な成果もかなり期待できる、優秀な投資方法だとは思います。

しかしこのように、最初の何年間かは、投資の手ごたえを感じられない日々が続くこともあります。

その間、まわりの投資家たちは個別株で大きな利益を得ていたり、インデックス投資はだめだなどといわれのない批判を聞いたりすると、軸がぶれてしまいがちです。

今回お見せした2つの実績を見て、5年目10年目にグングン資産がふえる未来を想像し、誘惑に負けないようにしましょう。

インデックス投資は普通の人がいち早く資産形成するのにもっともふさわしい方法だと私は信じています。

感情に流されず、理論と冷静さで資産形成を成功させましょう。

妻の顔

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東証一部上場企業に勤める平凡なサラリーマン(営業職)35歳。妻あり子無し。結婚数年目。世帯年収は約1,000万円。20代に国内株で失敗経験あり。初心者やアクティブ運用に疲れた投資家にインデックス投資をおすすめする。Twitter @obuchi35kara

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