ETFや投資信託の「信託報酬」って、具体的に何円かかっている?

2020/08/20

基本中の基本 知識・ノウハウ

t f B! P L

私が主に投資しているVTIの「信託報酬」は、0.03%です。

※2020年8月現在。

※VTI=バンガード・トータル・ストック・マーケットETFという名の全米株式インデックスファンド。

VTIに限らずETFや投資信託を運用・管理する会社は、そのファンドの管理経費を「信託報酬」という名目で投資家から徴収しています。(われわれ個人投資家が負担するコストです)

ただ、「毎月◯日に証券会社をつうじて信託報酬の請求書がくる」とか「毎年◯月◯日に証券口座の残額から信託報酬分が差し引かれる」ということはありません。投資家が信託報酬を支払うためになにかアクションを起こす必要はありません。

信託報酬は、毎日、当該ファンドの総資産から差し引かれています。公開されている時価単価や基準価額は、すでに信託報酬が差し引かれたあとの金額です。そのためわれわれ投資家が「あ、今日◯円差し引かれたな」と意識することは、普通ありません

投資家にとって利便性が高いこの仕組みですが、自動的なだけに、信託報酬を具体的にどれだけ負担しているか(どれだけ評価額を押し下げているか)を実感しにくいのも事実です。

そこで今回は、信託報酬を自分がどれだけ負担しているかざっくりと把握する方法を説明します。

信託報酬の金額は毎日かわりますので、年単位でおおよその概数で把握しておけば問題ないでしょう。

信託報酬の計算方法

とても大雑把につかむには、「保有資産額(円)✕ 信託報酬率(%)」が年間で負担する金額です。

私の場合、ポートフォリオのほぼ100%がVTIで、約1,000万円保有しています。VTIの信託報酬は0.03%なので、1,000万円 ✕ 0.03% = 3,000円1年間でおおよそ3,000円を負担していることとなります。

もう少し細かく見るために、別の事例で説明してみます。

とあるETF(投資信託でもよい)の目論見書を見ると、「信託報酬 0.12%」とかかれていました。

そのETFを、あなたは500万円分購入しました。

1年間であなたが負担する信託報酬は、約6,000円です。(500万円 ✕ 0.12%)

式A: 1年あたりに負担する信託報酬(円)= 保有しているETFまたは投資信託の評価額(円)信託報酬率(%)

式B: 1日あたりに負担する信託報酬(円)= 保有しているETFまたは投資信託の評価額(円)信託報酬率(%)÷ 約260日

※260日とは市場が開くおおよその日数です。

評価額とは、「 ETF(または投資信託)の保有口数 ✕ 時価単価(基準価額)」です。

公表されている時価単価や基準価額は、すでに信託報酬が引かれた額であることに注意しましょう。

つまり、計算式AとBは、実は意味があるようで意味のない計算です。信託報酬が引かれた評価額から信託報酬を計算していますので、正確ではありません。

ざっくりと信託報酬の金額インパクトを把握するためだけに使うにとどめましょう。

信託報酬以外のコストもある

今回は、買付手数料や売却手数料、売却益や配当収入にかかる課税など、信託報酬以外のコストは度外視してお話ししました。

実際は、すべてのコストを総合して自分の投資コスト全体の削減を目指すといいです。

例えばVTI・VOO・VTなら、楽天証券とSBI証券で買付手数料無料のキャンペーンを行っています。

※2020年8月現在。

また、多くの証券会社では、売買手数料に上限があります。ということは、小さい金額をちまちま買うより大きな金額でいっきに買ったほうが手数料が割安になることがあります。

主なETFの信託報酬

ETFや投資信託を選ぶときは、リスクやリターン、投資対象だけでなく、ランニングコストである信託報酬にも気を配ることをおすすめします。

最後に、Twitterの株クラスタでよく見かけるETFの信託報酬の一覧を掲載して終わります。

2020年現在、ハイテクセクターの伸びが顕著です。そのためQQQ・VGT・TECLなどのETFがはやっているようです。

直近の高いリターンにつられて無批判に飛びつくのではなく、自分自身でよく考えてから購入を決めましょう。

これらはいずれもETFです。投資信託は、ETFよりは比較的信託報酬が高い傾向にあります。その理由は、ETFでは不可能な配当再投資をファンド内でしてくれたり、少額から投資できるなどの機能、節税上のメリットがあるためです。

信託報酬だけを見て、ETFが常に善、投資信託は常に悪と判断するのは尚早です。

今後の動き

すでにインデックスファンドの低コスト競争が加速しています。たとえばIVVは、先日0.04%から0.03%に値下げされました。

今後も、さらに信託報酬の値下げが起こる可能性は大いにあります。そのため先ほどの表の情報はどんどん古くなっていくでしょう。

自分でアンテナをたてて、より低コストなものを選ぶようにするのも、投資効率を上げるために必要でしょう。

すでに、「野村 スリーゼロ先進国株式投信」など信託報酬無料をうたうファンドもあるようです。が、無料である期間が限定的であったり、窓口系証券会社での口座開設が必須であったりと、条件・制約がかなり独特なようです。そのため今回の説明からは除外しています。

彼らは慈善事業ではありません。信託報酬無料のファンドをラインアップするからには、必ず別のチャネルから報酬をとる仕組みを合わせて持っていることは容易に想像できます。

安売り商品(粗利・低)を目玉にチラシに掲載して来店数をアップさせ、粗利の高い商品の「ついで買い」をねらうスーパーマーケットの販売手法と原理的には同じでしょう。(その手法が悪いといっているわけではありません)

投資家として、低コストな運用方法を追求しつつ、タダより高いものはないという金言も忘れてはいけません。

妻の顔

この記事がためになったと思ったら、クリックおねがいします☆

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

Betmob|投資家ブログまとめメディア


ブログ運営者について

自分の写真
東証一部上場企業に勤める平凡なサラリーマン(営業職)35歳。妻あり子無し。結婚数年目。世帯年収は約1,000万円。20代に国内株で失敗経験あり。初心者やアクティブ運用に疲れた投資家にインデックス投資をおすすめする。Twitter @obuchi35kara

小淵(おぶち)のツイート

おすすめ情報

このブログを検索

QooQ