

(おぶち)
昨日(2020年8月3日)、資産がついに1,000万円を突破しました。

お、いいね。

(おぶち)
我が家の資産形成のひとつの通過点にすぎないけど、キリがいいということで。

めでたいね。
Twitterにも多くのリアクションをいただきました。ありがとうございます。
初めて評価額が1,000万円を越えました! うち95%がVTIです。
— 小淵(おぶち)🇺🇸VTI長期投資📈 (@obuchi35kara) August 3, 2020
銘柄選択・タイミング売買の手間も苦労もなし、お給料からできるだけ投資に回して、一括投資して放っておいただけです。
次の大台向けてまだまだ続けます。他の銘柄に浮気しないように。 pic.twitter.com/7MIqn5MTfq
しかし……です。私(と妻)は手放しで喜んでいるわけではありません。
別に1,000万円が目標ではないからです。それに、今後ずっと1,000万円を下回ることはないとも考えていないからです。
全米株式インデックスは値動きが激しいので、今後1,000万円をまた割る可能性は大いにあります。
それは来週かもしれませんし、来月かもしれませんし、10年後かもしれません。
資産が将来2,000万円になったとしたっても安心はできません。リーマンショック級の-53%の暴落がまた来れば、そのときに1,000万円を割ることになります。
ですが、長期インデックス投資にはさほど関係はありません。"嵐"が去るまで待てばいいのですから。
そしてアメリカは過去、すべての"嵐"が去ったという実績があります。忍耐強く投資を続ける上で、このことは心強い味方です。
振り返り
投資をはじめてから現在までの経緯を簡単に振り返ってみます。
投資開始~コロナショック
我が家では2020年1月、投資を始めました。
当初は、全米株式インデックスファンドだけでなく、それ以外のETFや個別株、債券、投信などを分散して持とうと考えており、実際それらを購入しました。
1月当時イケイケだったTECLやSPCEにも手を出していました。
※TECLはハイテクセクターの3倍レバレッジETF。SPCEは個別銘柄でヴァージン・ギャラクティック(宇宙旅行)です。どちらも、明確な投資計画にもとづいた選択とはいえませんでした。つまり、"流行りモノ"を買っただけ。
並行してもっとも効率的な投資はなにかを調べていたのですが、その結果、全米株式インデックス(VTI)のみのポートフォリオでよいという考えにいたりました。そして同2月には方針転換しました。
それ以降、(我が家にとって)不要になったVTI以外のものを段階的に売却していくことに決めました。
しかし、そこにコロナショックによる大暴落がおとずれました。保有銘柄すべてが大きな含み損をかかえ、売るに売れなくなってしまいました。
※別に含み損の状態で売っていけないという法は無いのですが、妻との話し合いで、含み益になってから売ろうということになりました。
妻が選んだSHOPが大当たり
コロナショックのさなかにあっても、SHOP(ショッピファイ)は、我が家に大きな利益をもたらしました。
SHOP単体で、30%超の利益率で利確しました。
この銘柄を買いたいと言ったのは妻でした。
1月ごろ、『WBS』(ワールドビジネスサテライト、テレビ東京)でアマゾンキラーとして特集されていたのを見て、これだと思ったそうです。
※8月現在もグングン株価を上げていっています。
そのほか、PPIH(ドンキ)を約20%で、その他の銘柄を平均して約10%で利確しました。

これ、完全に市場平均をアウトパフォームしてるよね。

(おぶち)
まあ、そうだね。

もう個別株だけやったら?

(おぶち)
そういう結論にはいたらないよ。わかって言ってるよね?

まあね。
個別銘柄で成功をおさめられたのは、私はまぐれだと思っています。それにこんな短期間かつ少ないサンプルで市場平均をアウトパフォームできたと思うことは、とても変です。
この半年間は、コロナショックのおかげ(?)で安値で追加購入できたり、暴落が思ったよりはやく元に戻ったり、平常時とは別格に"勝ちやすかった"期間だと思っています。
投資を始めたばかりの方は、こういう数少ない成功体験に酔いしれて、自分の銘柄選定能力・タイミングをはかる能力を"高い"と誤解しがちです。注意しましょう。
特に被害が大きかったTECL
TECLは、保有資産に占める割合がVTIについで2番めに大きく、被害は甚大でした。
下落率が実に大きかった。コロナショックでVTIが-35%下落したのに対し、TECLは実に-75%の下落率でした。3倍レバレッジならではの動きです。
でも売ることはしませんでした。リスク許容度の範囲内だったからです。
妻と私は、笑いながら買い増ししました。
そして、含み損が含み益に転じたのとほぼ同時に売却しました。
そのあたりの経緯はこちらの記事で紹介しました。
もう個別銘柄やテーマ系ETFは買わない
上述のような、個別銘柄や特定の分野のETFなどは今後は買う予定はありません。
買うのはVTIだけです。
しかしながら、当初買ってまだ売れずにいる銘柄がすこし残っています(資産の5%をほどを占めています)。これも近々売る予定です。
現在のトータルリターン 約8.7%
家計の貯金から投入した資金は、約920万円です。
そのほか、個別銘柄の売却益、VTIの分配金などは基本的にすべてVTIの購入にあてています。
920万円を投資元金としたとき、現在のトータルリターンは、約80万円となります。
評価額 約1,000万円 - 投資元金 約920万円 = トータルリターン 約80万円
利回りは、約8.7%ということになります。
トータルリターン 約80万円 ÷ 投資元金 約920万円 ✕ 100 = 約8.7%
8.7%という数字を、我が家ではよしとしていません。なぜなら、過去何十年という長期スパンの年平均利回りが7%や8%だからです。
半年で8.7%というのは、よすぎるわけです。つまり、いつかはわからないけど、いくらか下落していくだろう(または伸びが鈍化していくだろう)と思っています。
私は毎晩22時半になると、楽天証券にログインして評価額を確認します。
そして妻に「(トータルリターン)80万円くらいだよ」「-50万だよ」「昨日より10万下がったよ」などと報告しています。
どんな金額であっても、それに対する妻のリアクションはいつも一緒です。

ふーん。
それでいいんです。一喜一憂する必要もありませんし、そもそも毎日評価額を確認する必要さえありません。
とても退屈なインデックス投資
これから投資のアクションとして私がやることは、VTIを買い増ししていくことだけです。
我が家では、資金投入のタイミングは不定期と定期の中間のようなルールでやっていきます。(この記事で触れています)
このようにインデックス投資は、まったく退屈でおもしろみのない活動です。
人間というものは、毎分毎秒いろんなことを思いついて思考をめぐらしています。じわじわとしか動かない(ときには長い含み損が続く時期もある)ものをだまって見つめ続けるのは苦痛でしかありません。
そういう人間の性質を理解しておくことは投資を長続きさせるのに有効だと思います。
そうでないと、インデックス投資での資産形成が遅いと思ってしまったり、資産形成のスピードや刺激を求めて個別銘柄をあれこれしたくなってしまいがちです。
他方、利点もあります。投資の行動それ自体がつまらない上やることが少ないので、別のことに時間が割けます。
これまでどおり、自分の仕事や趣味、子育て、恋愛、なんでも自由に時間を使えます。
私生活を邪魔しないのに効果が大きい、こんな優秀な投資手法をやらない手はあるでしょうか。

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