投資初心者が選ぶべき"投資スタイル"とは?【初心者向け】

2020/12/07

基本中の基本 知識・ノウハウ

t f B! P L

Twitterでいろいろな投資家と交流したり、ツイートを見たりしていると、実に多くの「投資スタイル」に出会います。

投資を始めよう勉強しようと思ってTwitterに飛びこんだ、投資歴の浅い方にとっては、目にする投資スタイルが多様すぎて、逆に迷路に迷いこんだように思うのではないでしょうか。

(そもそも、どんな投資スタイルがあるかについて考えもしないかもしれません)

私は、初心者が「個別銘柄をどう選ぶか、売買タイミングをどう図るか」で悩むよりまず先に、どんな投資スタイルがあるかについて考えてみてほしいと思っています。

――異論はあるかと思いますが、本記事では、株式投資において「売買頻度」と「投資する銘柄数」の2つを軸に、投資スタイルをおおまかに5つに分類し、それぞれどんな特徴があるのかを見てみたいと思います。

どの投資スタイルが自分に合っているかを考えるときの指針になれば幸いです。

また、すでに投資に慣れている方も、今の投資スタイルを振り返ったり、軌道修正するきっかけになるかもしれません。

CAUTION

本記事は基本的に初心者向けです。注意深く見ると、分類のしかたが粗かったり、抜け・漏れがあるのがわかると思います。それは私も承知です。この考え方は全然厳密ではありませんし、実際はこんなふうにデジタルに区切れるものでもありません。あくまで参考程度にご覧ください。

こんなふうに分類してみました

縦軸は売買頻度。上にいくにつれ高頻度で売買する=短期投資を繰り返すタイプの投資スタイルです。

横軸は投資する銘柄数。右にいくにつれ多くの銘柄に投資するタイプの投資スタイルです。

個別株わちゃわちゃタイプ

このタイプの投資スタイルは、自分が監視・把握できる範囲の限られた銘柄数を持ち、かつマーケットに合わせて頻繁に売買するグループです。

投資初心者の方の中には、これこそが株式投資だと思う方もいるかもしれません。(この図のとおり、実はそうではありません)

このスタイルでは、銘柄選定やタイミングを図るのがうまくいって儲かったとき、その興奮はひとしおでしょう。反面、大きく失敗する可能性も秘めています。

値上がりして短期で売り抜けるために、テクニカル分析を利用したり、旬な経済ニュースなどを投資行動に反映させたりする人が多そうです。

損を拡大させないために損切ルールなどを設け、投資行動に感情を入れないよう努めている人もいるでしょうか。

売買頻度が数日~週単位ならスイングトレード、1日の中で同一銘柄を売買すればデイトレードなどとよばれたりします。

個別株じっくりタイプ

このスタイルは、限られた銘柄に資金を集中させつつも、短期的な売買はひかえて中長期の値上がりをねらいます。

企業の財務指標などから株価の割安度合いを測る、ファンダメンタルズ分析を活用する方が多いかもしれません。

また、特定の企業のファンであったり、優待や配当金ねらいの方もこのグループに属するでしょう。

チャートの動きをうまく乗りこなすというというよりは企業の成長に期待をかけるスタイルと言えます。

インデックス柔軟タイプ

投資先はインデックスファンドなどの分散された投資信託(やETF)でありながら、市場のタイミングを見計らってより高い収益を目指そうとするグループです。

ファンドの基準価額が上がったら売却し(=利確、=現金ポジション増)、下がったら購入(=現金ポジション減)と、柔軟にポジションを切り替えます。

積極的に資産配分(アセットアロケーション)を変更するスタイルです。

基準価額に影響をおよぼす(と考えられる)経済ニュースや金利政策、国際情勢の変化などの情報収集に余念のない方が多そうです。

インデックスのんびりタイプ

このタイプは、広く分散されたインデックスファンドを購入し、長期間保有するという投資スタイルです。

ファンドの基準価額が下がっているときも上がっているときも特に投資アクションはとらず(ずっとホールドし)、市場の成長に沿った恩恵を受けようと期待するものです。

消極運用、パッシブ運用などともよばれ、一般には「インデックス投資」といえばこれを指すと思います。

ETFビュッフェタイプ

最後は、個別銘柄への集中投資はしたくないが、一般的なインデックスほどには分散したくないというタイプです。

別にETFに限りません。ETFや投資信託を活用して、特定の業界・分野(セクター)やテーマにしぼった投資です。

テーマ系ETFとは、たとえば「高配当ETF」や「増配ETF」などです。「米小型株」「新興国株」なども含んでいいかもしれません。

また、どれか1つのETFにしぼるというよりは、複数をビュッフェレストランのように好みに応じて保有する方がいらっしゃいます。

(Twitterを見ているとこのタイプの投資家が多いように思っていましたので、今回追加してみました)

他には?

当然、たったこれだけの類型にすべての投資家を当てはめられるとは思っていません。

1つもしくは少数のテーマ系ETFを長期保有するという方もいらっしゃるでしょうし、いくつかのスタイルを複合したやり方の人もいるでしょう。

あくまで、超ざっくりと分類したらこんな見方もあるかなという程度にとらえていただければ幸いです。

投資スタイルを選択する道筋

では、投資初心者はどの投資スタイルをとるのがベストでしょうか。

正直、答えは無いと思います。どのやり方を採用するかは個人の事情によって大幅に異なるからです。

ここからは、あくまでフラットに、考え方の道筋を提示してみたいと思います。

α派とβ派

金融の基本的な用語として、市場平均なみの投資成績をβ値(ベータち)といいます。

※市場平均とは、市場全体の成長(マイナス成長も含む)のことです。

いっぽう、β値では説明のつかない投資成績をα値(アルファち)といいます。α値は、β値を超えることもあれば、下回ることもあります。

そこで、市場平均と同じ投資成績を目指す投資家を「β派」市場平均を超える投資成績を目指す投資家は「α派」とよぶことができます。

冒頭の絵にα派とβ派の境界を描くとすれば、だいたいこのようになります。

α派の投資スタイル(4つ)のどれかを採用するということは、市場平均を超えることを目指すことと同じです。

市場平均なみの投資成績でいいと思っているならば、α派の4つの投資スタイルをとる必要はありません。(当たり前ですね)

そして、α派の投資スタイルを採用したからといって、β値を超えられる保証はまったくありません。

一般的には、長期的にα派とβ派をくらべたとき、β派投資家のほとんどがα派に勝つといわれています。

なんとなくでα派のスタイルに取り組もうと思っている方は、今一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

※市場平均を下回りたいと思ってα派のスタイルをとっている方はいませんよね。趣味やエンタメとしてなら別にいいですが、特にこだわりがないならβ派(インデックスのんびりタイプ)に転向しましょう。思っていたよりお金がふえてイヤではないでしょう?

コスト比較

投資にはコストがかかります。

1つは売買手数料です。

個別銘柄でもETFでも投資信託でも、ほとんどの場合、買付または売付のたびに手数料を支払うことになります。

必然的に、売買回数が多いほど多くの手数料を負担することになります。

※また一般的に、一度に売買する金額が小さいほど手数料は割高になります。

2つめは、信託報酬です。

ETFや投資信託では、投資家は信託報酬を負担します。

基準価額の減少という形で支払うため、目に見えないコストです。

傾向として、広く分散されたインデックスファンドの信託報酬のほうが安く設定されています。

3つめは、課税です。

節税口座(iDeCoやNISA)でないかぎり、含み益の約2割は税金として控除されます。

これは確定的なマイナスのリターンであり、投資の成績を押し下げる大きな要因です。

売却行為をしなければ、課税損は後回しにすることができます。(課税の繰延といいます)

ふつう納税は後回しにしたほうが経済合理的です。

これらのことから、この絵でいうと右下のほうが低コストで、左上のほうが高コストであるといえます。

他にもありますが、この3つは最低限おさえておきたいものです。

投資判断の難易度

銘柄選定、タイミング判断、買付・売付、資産配分の決定と変更……これらが主な投資アクションです。

絵で見ると、左上にいくほど投資アクションが多くなります。また、そのアクションが投資成績におよぼす影響も大きくなります。

そういった意味で「むずかしい」と表現しました。ひとつひとつの自分の行動が、常に責任重大です。プレッシャーやストレスもかかるでしょう。

投資判断をくだすには、ふつう、情報収集したり分析したり比較検討したりといった手間をかけることになります。

左上にいくにつれ、頭脳明晰さ、熱意、手間をかける時間と余裕、といったものが求められると思います。

株価変動リスク

最後は株価変動リスクです。

基本的なこととして、当然ながら、どんな銘柄でも株価は変動します。

たとえば、夏に株価が上がり冬に下がるアイスクリームの問屋Aと、夏冬が逆のホッカイロのメーカーBがあったとして、

A・B両社の株式を同時に持っていた場合、保有資産全体の評価額の変動は相殺されます。

※実際にそんな都合のいい銘柄はたぶん無いですが。

※この2社がそれぞれプラスのリターンであれば、価格変動をおさえながら、自分の保有資産はふえていくことになります。

その理屈で、銘柄数が少なければ変動は大きく、銘柄数が多ければ変動が小さい傾向があります

保有資産の評価額が大きな下落を受けたとき、投資家はこのように考えるでしょう。

「こんなに資産が減ってしまってやばいな」「元に戻らなかったどうしよう」「投資は失敗だった。やめてしまいたい」――

価値が変動する資産を持てば(=株式投資すれば)、こういった不安や狼狽に対処しなければいけない局面に必ず出くわすことになります。

株価変動がどれだけありそうかを事前に気にかけておくことはとても重要です。

いっぽう、資産を短期間で大きくふやしたければ、株価変動の幅が大きい資産構成にしなければいけないのもまた事実です。

つまり個別株への集中投資などです。

株価が大きく下がる可能性と大きく上がる可能性両方を受け入れて、うまくやれたとき、大きな利益となるのです。

おわりに

今回の記事は、初心者の方に向け、おおざっぱな投資スタイルの分類を試みました。

このブログ全体をつうじてや、Twitterで日々発言しているとおり、私自身は「インデックスのんびりタイプ」です。

また、投資に興味がなく、投資のプロになろうとも思ってなく、どんなやりかたでもいいから確実(に近い)方法を採用したい、という人にも「インデックスのんびりタイプ」をおすすめしたいです。

広く分散されたインデックスファンドを長期間持ち続けるだけの投資スタイルは、退屈ですが、市場全体が成長するかぎり(=資本主義が続くかぎり)、自分の資産もふえていくことが期待できます。

とはいえインデックス投資は利点しかないということはなく、すべての初心者にとって易しいわけでもありません。

価格変動は意外と大きく、この20年の間に-50%や-35%下落したこともありました。(どちらも元に戻ってさらに上がり続けていますが)

また、複利の力を活用するスタイルなので、最初の数年~10年くらいは目に見えた成果が出ないこともあります。

そういった特徴・特性を知った上でインデックス投資に取り組んでほしいと思い、日々ブログやTwitterで発信しています。

よければTwitterで私をフォローしてみてください。

小淵(おぶち)のTwitter

補足

本記事は、下記の記事にインスピレーションを受けて、自分なりの考えを差し引きして作成しました。

ぜひ、投資の専門家(山崎元さん)による記事も読んでみてください。

株式投資家を分類する。あなたは「α派」、それとも「β派」? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

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東証一部上場企業に勤める平凡なサラリーマン(営業職)35歳。妻あり子無し。結婚数年目。世帯年収は約1,000万円。20代に国内株で失敗経験あり。初心者やアクティブ運用に疲れた投資家にインデックス投資をおすすめする。Twitter @obuchi35kara

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